

昨日のつづきで、
で、東京都現代美術館へ。ポンピドーコレクション展以来、10年ぶりくらいかな。
当時の木場駅から来た感覚が残っていて、方向感覚が少し変な感じだった。
現代美術館の細長いロビーも、もっと広く印象的な記憶だったけど、
今回は、特になんかを感じることもない。
もう、私の中では、消費してしまったか。あかん、新鮮な目を持ち続けないと。
あるいは、ロビーに人やモノや出店が、すごく多かったからかな。
で、当日売りのチケットを買う。1,100円で、常設展とセット売り。
常設展が500円なので、男鹿和雄展は実質はその残額?。
明日の神話が見たいので、常設展も見るので、まあいっかと。
東京都の公立美術館だけど、商売上手と言うのかなあ...。
で、チケット売場と入場口に、ディズニーランドばりの待ち時間表示が。
さすがに平日だったので、チケット0分待ち、入場10分待ちだったけど、
これ土日は、相当混むんだろうなあと。
かなり広い滞留列スペースが確保されていたからなあ。
でようやく、男鹿和雄展へ。
40歳のおっさんが、平日に1人で見ているのは、かなり浮いている...。
でも、すぐに展示に夢中になり、んなことは気にならなくなる。
ものすごい混んでいるのだけど、それでも色々と見たくなる感じ。
まず、
背景画ではあるけれど、描かれているものが、ほんとに具体的に設定してある。
例えば、描かれるひと昔前のおうちは、
間取りは当然、建具の一つ一つ、障子や板張りの破けているとこや傷んでるトコ。
置いてある家具や道具の一つ一つ、その形大きさ材質から金具などまで。
庭の木の樹種や位置、生えてる雑草の種類なども、設定されている。
架空のおうちなんだけど、建物や道具などは、全て実際の資料や写真などから、
非常に綿密に、かつ具体的に、かつ現実的に設定されている。
その検討する過程が、私にはすでに詳細に感じる下書きがまずあって、
次に建築パースとしては充分?な、着色したラフボードや美術ボードで検討されて、
それから、最後にようやく、実際に使用する背景画が描かれるのか...。
だからジブリさんの作品を見ると、場所や時代や時間など感じられるんかと。
ストーリーやキャラやセリフの他に、背景からも、
かなり我々のイメージが具体的になるように、発信されていたことを知る。
これも、他の作品と感じる違いなんだろうなあと。
おうちに関わる職業の私は、はたしてそこまで考えられているだろうかと。
こういう背景に描かれるおうちは、そのおうちの部材や道具の一つ一つに、
住んでる人や造った人の気持ちが入っていて、それが現れているのかなと。
だから背景に表現することもできるんだなあと。
今は、住んでる人や造った人の気持ちが見えるおうちが、なかなか少ないかなと。
今のおうちで、背景として住宅や家具の部材一つ一つを、設定しようとしても...。
ジブリさんの作品で、トトロのようなひと昔前が舞台の作品の方が、
現代を舞台にした作品に比べてより魅力的なのは、このせいではないのかと。
今の街や住宅も、表面的なきれいさも必要なのかもしれないけれど、
本気で使い込んでいくことも、人が居心地の良さを感じるためには、
必要なんではないかなと。
人の動きや気持ち、人の手がまちから感じられないと、たましい?の無い、
まちになってしまうのでは。
で、もひとつ、そのたましい。
男鹿さんの背景画は、風景画とも風景写真とも違うと感じる。
風景画は、美しい?ことを描くことが多いように思うけど。
男鹿さんの背景画は、たましいというか奥行きというか時間というか風というか、
のようなものが、描かれているのではないかと。
写真と違って、全てを映し出さず、そういう描きたいなにかに純化してるので、
伝わってくるものが、圧倒的に強く感じる。
建築屋でいうと、空間構成や空間認知でいわれるような、空間のもっている魅力、
そういうものを絵にして表現しているのかなと。ある意味すごい...。
空間の写真を撮っても、写真にはうまく写んないなあ、ていうのが描けるんか。
で、これらを支えている、とんでもない表現力と技術力...。
季節や時間が表現されている...。夏と冬は当然、春と秋も違う。
朝や夕方の違いだけでなく、午前中と午後も違う。
その背景の、気温や風の具合も、感じることができる...。
それは、月明かり程度の色味のない夜中の背景画でも、感じられる...。
暗い雨の日でも、真っ白い雪の背景画でも、感じられる...。
上の写真は、展示の最後に、背景画の世界に入ってみようと、
背景画や等身大トトロ?をバックに、写真を撮れる展示コーナーがあった。
その次には、トトロを折り紙で作ろうというコーナーが。
これだけ大規模な展示でも、最近は参加する展示を考えるんだと感じたり。
ここから撮影OKですよっ、ていうのもなんだか新鮮。
何のマネもできんけど、せめて、手間をかけて考えることと、動くことの、
労を惜しまないように、心がけてみようかなと思ったり。
まっでも、時間などに追われない範囲に、なってしまうけど...。
んーいやいや、その逃げがいかんのでは...時間なんて超越するか...んーいやいや。
あー長い...ので、また続きます...。

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